日本クラリネット協会が主催し、全国のクラリネット吹きが一堂に会する「日本クラリネットフェスティバル」が北海道北広島市「花ホール」で開催されました!
第30回日本クラリネットフェスティバル in 北海道
2012年11月11日(日) 11:00~19:00
北海道北広島市芸術文化ホール「花ホール」
響屋は、北海道内のアンサンブルとして参加させていただきました。
プログラムは以下の通り。
・喜歌劇「メリー・ウィドウ・セレクション」 (F・レハール/鈴木英史)
・ニュー・シネマ・パラダイス (A・モリコーネ、E・モリコーネ/奥田英之)
・クラリネットこわしちゃった (フランス民謡/中村利雅)
「メリー・ウィドウ」と「ニュー・シネマ…」は、今回参加するメンバーでできる最適なプログラムであり、おそらくお客さんにとっても馴染みやすい曲だと思います。
他に参加される団体の皆さんは本格的なクラシックやオリジナル曲の演奏が多いようなので、響屋はちょっと一息ついてもらえるような選曲にしてみました。
そして「クラこわ」は、響屋の代名詞。
実は結成当初から、「いつかクラこわを全国規模の舞台で演奏したい」と思っていたのですが、結成13年目にしてやっと願いが叶いました
「メリー・ウィドウ・・・」と「ニュー・シネマ・・・」は普段通りの演奏。
でも、何度もポイントを絞って細かく練習した甲斐があり、今までの響屋の演奏の中でも、かなり完成度が高かったと思います。
そして「クラこわ」。
演奏が始まり、徐々にクラリネットが分解されていくごとに、客席の雰囲気が変わっていくのが舞台上からも分かります・・・この瞬間が嬉しいんですよね
マウスピースだけの演奏が始まると、目を見開いて演奏を見る人あり、「おぉ~」という驚きの表情をする人あり・・・。
そして最後にマウスピースがケースに仕舞われて演奏が終わると、会場から盛大な拍手が起こりました。
嬉しかったです!
「クラこわを全国規模の舞台で・・・」と思っていたのは、必ず喜んでもらえるという確信が、このネタができた13年前からあったからです。
「クラリネットこわしちゃった」を演奏するのは、どこでもある。
そしてクラリネットを分解して吹くというのも、有名な「インマークライナー」という曲があり、知られています。
でもその二つを一緒にして、さらにマウスピースだけでも演奏するというのは、おそらく響屋のこのネタだけではないかと思います…もし同じような演奏をしている方がいたらゴメンナサイ
「インマークライナー」もマウスピースでの演奏の時は、単音でリズムを吹いているだけで、メロディーは吹いていないですからね。
実際、舞台裏でもビックリされていたみたいで、実行委員会の皆さんに顔が広いメンバーの一人は、いろんな方から「あれはどうやってるの?」と質問を受けていたみたいです。
どうやって演奏しているかは、ヒミツ…ではなくて、簡単です!
マウスピースの下(バレル側)を手で包んだり、あるいは小指を入れます。その手を開いたり、あるいは指を動かしたりすると共鳴が変わるので、音が変わります。これで音階を吹いています。ただ、音域は狭く実音のEbからその上のCくらいまでです。
音程をしっかり摂れるようになるには少し練習が必要ですが、意外と誰でも簡単にできると思います。ぜひ皆さんの所でも演奏してみてください。
きっとどこで演奏しても、お客さんに新鮮な驚きを与えることが出来ると思います。その時には「響屋って団体がやってて・・・」とちょっと宣伝してもらえると嬉しいです♪
クラリネットフェスティバルの話に戻すと、出演時間がとても早かったので、残りの時間は他のアンサンブルやプロの方の演奏、レッスンの聴講、講座の聴講をするなど、終わりまで目一杯勉強&楽しませていただきました。
特にバスクラとエスクラの講座は、本当に為になりました。
また北海道で開催するときは…今度は何年後になるでしょうか?…また参加したいですね!
今回参加の機会を与えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
参加できて、メンバー一同とても幸せでした。
ありがとうございました。